警察庁による例年の統計では、山岳遭難の要因として、道迷いがダントツに高く挙げられており、滑落や転倒によるケガ、病気・疲労が続いています。
道迷いを防ぐには
- 事前にしっかり計画を立てましょう。
特に初めての山は、机上シミュレーションをしましょう。2万5千地形図で辿る。
標高差は?傾斜は急か?危険箇所は?崖があるか?沢を渡るか?総コースタイムは?・・・ - 山行中、常に現在の位置を意識し、的確に状況を判断しましょう。
実際では休みごとに地図やコンパスなどを活用し、現在地を確認しましょう。山頂からの下山方向を間違えると、大変な労力に・・・(意外にできない人が多いですが)。 - 遭難タイムを意識しましょう。
事故が起きる魔の時刻は、午後2時半前後、行程の80%を終えた時点(下りが危険)だと言われています。
足の疲れはかなり蓄積しており、体のバランス感は悪くなっている。もうちょっとで終わるという気の緩みがある。
万一、道に迷った場合
- むやみにう動かないで、正規ルートのある場所まで、来た道を戻る。
- 暗闇やガスで視界が効かない場合は、晴れるまで待つ。
- 沢や谷に下りない。滝が多く危険だ!
ケガ、病気で行動不能になった場合
- 安全な場所を選び、保温に注意する。
- 極力ケータイで連絡する
- 音、煙、光、目印・・・とくかく、自分の存在を知らせる。
- 他の登山者に救助を求めるか、伝令を頼む。