単独山行の準備と心構え
警察庁の統計(令和元年)によると、単独登山中の遭難者は全遭難者の4割近くに占めており、年々増える傾向にあります。
単独山行は、相談する相手がいなくて思い込みに陥りがちです。準備から計画まで慎重にしなければいけません。また、日頃から知識と能力を事前に身につけておきましょう。
- まず、ご家族、ご友人に行き先を知らせておきましょう。
山名はもちろんのこと、コースなどもパソコンにでも形跡を残しましょう
また、「登山届」を提出してください。かならず緊急連絡先に家族などを記入してください。
いざという時に、捜索救助が迅速に対応可能になります。 - 計画時と山行時、遭難タイムを意識しましょう。
午後2時以降、行程の80%を過ぎたあたりは遭難タイムだと言われています。「体力的な疲れ」と「後もう少しで終わり」という緩みから、遭難事故はこの頃に発生することが多いそうです。油断せず、意識的に休憩を増やしてください。 - 万一に備え、道具を備えましょう。(ヘッドランプ、予備バッテリー、無線機・・)
ヘッドランプは日帰り登山でも必携です。万一暗い道を歩くときや怪我で下山が遅れた時も、ヘッドランプがあれば安心です。転倒したはずみで携帯(スマホ)が壊れたり、谷に落ちたりする場合に備えることもできます。いざという時に合図を送ることも可能に。また、予備バッテリーも必携です。できれば無線機も。 - 日頃から、知識を習得し各種スキルを訓練しておくことが大切です。
・セルフレスキュー
・テーピングや非常時の道具の使い方
・読図能力
・ストックの使い方(足の疲労軽減) など